鬼では無いので「鬼の霍乱」は当たらないが、珍しく本格的に風邪を引いた。
よく風邪を引く人から言わせれば「大したことないじゃ無いか」と云う事になろうが、私は幸いにして、これまで入院した事も無ければ、風邪でお医者さんにかかったなどと云う事も、68年の人生でただの一度だけである。
それゆえ、殆ど薬を飲む事も無いのだが、今回は葛根湯を二日連続で飲んでまだ症状が少し残っている。
そろそろ治りかけたので、今日辺りドラッグストアーに行って、症状に合わせて風邪薬を買ってこようかと考えている。
多分、ここで風邪薬を飲んだら一気に治るはずである。
私の持論は「薬は健康な者には効く」のである。
健康でない者が薬を飲むのだというのがごく普通の考えだろうが、健康を害している時に薬を服用するなどと云うのは、危険な事である。
なぜなら病気になるしかるべき体力の衰えを考えたなら、病気の時はひたすら体を休める事が肝心である。
そしていくらかでも体力が回復した頃を見計らって薬を飲む。
これは、何事かミスを犯した人間に注意を与えるのと同じ事である。
ミスの痛手で落ち込んでいる相手は、極力触らない方が良い。
下手に触ると、更に落ち込みがひどくなるか、思いがけない反発を食らうかである。
自力でいくらか気分を回復してきた頃を見計らって、ミスに見合った適切なアドヴァイスをするのが良い。
私は珍しく風邪を引いて、其処を通じて対人関係の事を考えている。
深い思索の日々だ(笑)。
写真は一昨年柏崎を訪れた際のもの。
銅像は言うまでも無く良寛さん。