久しぶりに良い読書 だった。   

f0211225_1552644.jpg城山三郎の「部長の大晩年」を読了。
此処数年、目が疲れるので文庫本など遂に手に取ることも無かったが、法事で帰郷した娘が「2回目読んでるんだけど、この中に今調べている金子貫道さんの息子さん(次男晋氏)の事が書いてあるよ」と。
其の部分を開いてくれたので、目を通してみてすぐさま此を読んでみたくなった。
そして娘に置いて帰って貰ったモノだが、殆ど一気呵成といって良い読み方をした。

この本の主人公は、前衛俳句の旗手と言って良い永田耕衣。
阪神大震災の後、特によくマスコミが扱うようになったが、一般的には余り知られていない人物だ。

私が初めて知ったのは、確か木工作家・笹倉徹氏と知り合った頃、彼の作品集に寄せられていた永田耕衣の序文で、である。
因みに永田耕衣が、其の晩年、作品の額に使われた物は殆ど笹倉氏の作成したものだった、筈である。

同師の交友関係が、棟方志功にはじまり須田刻太・井上有一等のある事も一応関連知識としては知っていた。

亡くなられた直後であったろうか、遺作展?を笹倉氏に教えられ、行ってみてまだ開場前、ギャラリー前の人だかりに詩人・高橋睦郎を見かけて驚いた印象が今尚強く残っている。

其の後、それも笹倉氏に手配して貰って、関西釦の林社長と、大和の女将浩子さんと、そして亡妻を連れて、多くの作品を拝見し、其の内の何点かを頒けて貰ったことがある。

流石!城山三郎、実に上手い書きぶりである事に感心しながら、どこかで何故城山三郎がこの人に興味を持ったのか?と思いつつ、永田耕衣ワールドに引き込まれて読み切った。

うん!
色んな意味で久しぶりに良い読書であった。
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by tennkozann | 2016-09-28 15:08 | Comments(0)