おいっ 八木! しかしまだ 死ぬなよ!

一人はゾンビKとでも呼んでおこうか。まさに死の淵からの奇跡的生還である。
病気発覚が5月19日、その日のうちに入院手術、そして数日をおいて更なる手術。
現在体には数十センチの切開痕が3カ所はあるようである。
親族以外に殆ど知らせても居られなかったようであるが、私はチョットしたきっかけで奥様から事情を聞いていた。
今月いっぱいは病院だろうと云う事も伺っていたので、一昨日お見舞いに行く予定だったが、葬儀で行けなくなってしまった。
その葬儀の帰り道ゾンビK先生本人から電話があって「明日退院するから」と。
其れで遅ればせながら本日の訪問となった。
以前大病されたときに目に全く力が無くなっているのを確認して気持ちの焦りを覚えたが、今回は目にしっかり力がある。
これで所謂「病抜け」して、元通りに戻られるに違いないと、この人の生命力にただただ驚きである。
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もう一人は、昨日メールで「手術も抗がん剤も出来なくなった。今は死を待つのみ」というメールをくれた、過日来ブログに書いている八木。
外見は僅かに黄疸の確認が出来るくらいの変化があるが、特別痩せているというわけでも無い。
しかし一切の処置が不可能なのだという、その内容を本人が淡々と私に説明する。

「そう言えばお前、時々くそ度胸の座ってるという面を見せた事があったな」と、昔話を切り出すが、どうも記憶に無いらしい。
「それはお前、滝川一人でやったんだろう」と笑いながら彼は応える。
いや!間違いなくそれは八木と二人でやった、笑ってしまうような悪さである。

少し話を続けていたら、深刻な顔をした三人の見舞客があったので私は失礼してきた。
エレベーターまで送ってくれる奥さんに「余命の宣告は受けていますか?」と聞いたら、あっさり答えられたその期間が短すぎる。
それは本人も知っているのだそうだ。
其れで尚、八木は何の動揺も見せず淡々と「死を待つのみ」と答え私と笑顔で話をする。
恨み辛み・愚痴繰り言等々一切無い。

さて私には今後どういう日々が待っているのだろう。
そしてそれはどのように展開し、どのように乗り越えていくのだろう。
どうにも考えのまとまる話では無い。
「八木!しかしまだ死ぬなよ!」と、言ってどうにかなる訳でもない独り言を、帰路車の中で呟いてみる。

今回も八木の作品無断使用だ。

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by tennkozann | 2017-07-15 20:33 | Comments(0)